2018年11月16日 (金)

連載の続きじゃないけど、ひとこと

SSDの連載忘れていませんよ。

今日は、五輪担当大臣がサイバーテロ対策をするのにUSBすら知らないっていうニュースについてコメントしておきたいと思います。

まあ、確かに驚きではありますが、私から見れば、中途半端に知っているやつよりよっぽどマシだと思います。
逆に、サイバーテロの対策ができるほどの実力をもつ人が全国にどのくらいいるのか考えてみてください。問題だと言ってる本人もわかってないし、対策できないと思います。要はその程度だったら意味のない知識ということです。

ちょっとパソコンをかじっただけでパソコンができるという人が結構います。そういう人に限ってネットワークトラブルに巻き込まれます。中途半端な自信こそが危険なんです。パソコン歴25年の私でも思いません。そのくらいパソコンは専門の知識も経験もいるんです。

それに対して大臣は分かりませんので専門家に任せます。というのはある意味正解と言えます。変に知識を持つより責任だけとってくれる人がいた方がよっぽど現場はやり易いと思います。まあ、何かあっても責任を取りたがらないのは政治家だけじゃなくみんなそうですが。

世界中でニュースになっているので逆にクラッカーにとっては手を出しにくくなったんじゃないかなと思います。ではでは。

2018.11.16 東京にて まる

2018年10月 3日 (水)

連載-SSDってどうよ2~SSDの構造について

どうもです。シリーズSSDってどうよ第2回目です。今回は今更ですが、SSDの構造について書いておきたいと思います。

SSDはフラッシュメモリが原型というのは前回お話していますので、ここでは割愛します。SSDはこのフラッシュメモリのうちNAND型というものを採用しているものがほぼ100%を占めます。なので、まずNAND型のフラッシュメモリの解説をしておきたいと思います。

非常に簡単に説明すると、各部屋に電気のスイッチがあり、それをON/OFFしてNO(明るい)なら0とOFF(暗い)なら1というような構造です。要は、電気的(電子の数)に差をつけて0と1を区別しているということです。
と、いうことは、何十年も電気を通さない場合、消えてしまいそうですが、その通り、消えてしまいます。ですが、10年の単位で電気を通さないというのは想定していないので、あまり考えなくていいかもしれません。実際20年で消えるのか、30年で消えるのかは、環境やNANDの質によって違うので誰も分からないというのは正直なところです。
話を戻しますが、この電気のスイッチを付けるには部屋に入る必要があります。部屋に入れば部屋が劣化していきます。何度もON/OFFしていると当然部屋が汚れて使いづらくなりますし、いずれは使えないほど壊れてしまいます。この回数が10万回耐えうるのか、20万回耐えうるのかによって寿命、品質が変わってきます。また、各部屋に1つずつスイッチがあるものをSLCといいます。そして複数あるのがMLCというものになります。また、3Dとつくのは、その部屋を上下に広げることでよりスイッチの劣化を防いでいます。当然ですが、MLCの方が部屋に入る頻度が多くなるので、壊れやすくなります。3Dはこの壊れやすさを緩和するために考えられた技術です。

Nand_image

さて、何となく構造が分かったところで、クイズです。
40万回使えるNAND型フラッシュメモリを4倍の容量にすると何万回使えるでしょうか?

・・・そう10万回ですね。4倍部屋に入る回数が多いので、寿命は1/4になるわけです。
勘のいい人は分かると思いますが、寿命を短くしていいのであれば、いつでも大容量のSSDを作ることが可能ということになります。ベースが128GBのSSDを8倍にすれば1024GB=約1TBになるわけです。ですが、データがすぐ消えてしまうのは問題なので、こういう形で作ることはありません。

では、なぜ今は大容量の物があるかというと、NAND自体の性能が上がっているのが1つの要因です。20万回だったものが80万回になれば、1/4の寿命にしても同じ寿命の長さでSSDを作ることができます。2つ目の要因は3D化です。平面だったものを複数階にすることで部屋に入る頻度を減らすことができます。そうすることで、寿命の長さを変えずに、大容量にできている訳です。

となると、質の悪いもので大容量なものを作ること人もいるということです。見た目や中身のデータも有名メーカーを偽ることもできるので、見た目だけでは判断できないことをいいことに結構偽物が出回っています。ユーザーが調べられないので偽物や粗悪なSSDを作ることに拍車をかけています。すぐに壊れたり、データが消えたり、極端に遅くなったりするSSDはこういうものである可能性がありますので、ご注意ください。とにかく、きちんとしたところできちんとしたものを購入することが重要です。

次回は、SSDの分類を整理してみたいと思います。

2018年9月19日 (水)

連載-SSDってどうよ1~SSDの歴史と開発の背景

どうもです。前回4K放送のシリーズがなかなか好評だったので、今回、今更だけど、SSDに関して書いてみたいと思います。

第1回はSSDの歴史と開発の背景のお話です。最近、パソコンを買い換えた方、買い換えをしようとしている方はよく耳にしているSSDという用語ですが、正式にはsolid state driveの略です。もっと正確に言えば、Flash solid state driveというのが正しいとされます。今はSSDといえば、solid state driveと言うのが一般的です。では、なぜFlashとつけないのか。そのあたりも掘り下げて行きたいと思います。

中身を知るにはまず、歴史を知れとよく言いますが、いわゆるSSDの原型であるフラッシュメモリが誕生したのは1980年、日本人の舛岡富士雄氏が東芝在籍時に発明したものです。この方、メモリの研究で博士号を取得した方で、博士号を取得後、東芝に入社しました。当時、高価で高性能なメモリ(RAMのようなもの)を開発しましたが全く売れず、業を煮やして「自分で売る!!」とエンジニアから異動して営業をします。でも、アメリカの企業からは「すごいけどさー、こんな高い物は買わないよ。そんなものより安い物もってきてよ。機能は最低限でいいんだよ」と言われ続け、営業に挫折、「性能の向上ばかり考えず、需要に見合った機能を持つ製品を低コストで作るべき」と悟った結果、データを1bitずつではなく、一括で消せるという、当時すぐ消えるという性能の悪いものをあえて作ることで、コストを1⁄4以下にすることに成功します。これが冒頭で書いているフラッシュメモリの誕生です。フラッシュと付けたのは、カメラのフラッシュのように一瞬で消えるからという理由だそうです。

にしても、日本人が作ったものなんです。あまり知られていないのはいろいろ訴訟などもめたからかもしれません。でも、すごいのは事実です。余談ですが、日本人は保守的で新しい技術や代物に正しく評価しないところが昔から良くないところだと私は個人的に思います。

このフラッシュメモリですが、今ではNAND(ナンド)型が当たり前ですが、発明当時はNOR(ノア)型というもののみでした。NOR型はリードするときに、アドレスを指定してリードすることができる特徴を持っています。当時の記憶装置はHDDやCD-ROM、FDDが主流だったことを考えると、アドレスを指定するというのは外せなかったんだろうと思います。NOA型はNAND型に比べ、信頼性が高い一方で、書き込みが遅く、容量を大きくできないというデメリットがあります。このデメリットを払拭したのが、NAND型メモリというわけです。1986年に舛岡富士雄氏が発明しています。NOR型よりも回路の規模が小さいので、安くて高容量化にできます。また、信頼性という部分を考慮せず(アドレスを指定できない)、高速なリードとライトをできるようになっています。この考えも、「需要に見合った機能を持つ製品を低コストで作るべき」という考えが影響したものと思われます。

このフラッシュメモリですが、当時東芝内ではあまり評価されなかったのか、1992年に東芝は市場拡大という名目で韓国のサムスン電子に技術供与します。ご存じの通り、現在サムスンはNAND市場の世界トップに君臨しています。舛岡氏は1994年に東芝を退職していますが、現在もフラッシュメモリの研究者としてご活躍されております。東芝が、というよりも、日本自体が新しい技術に対して先見の明がないのは今に始まったことではありませんが、なかなか感慨深いものです。ノーベル賞を取ったら注目されるというような感じがまさにそうです。この方もいつか取られるかもしれませんね。

さて、話を戻しますが、今皆さんがイメージするSSDというものが誕生したのは1991年、今では有名な米国サンディスクがIBM向けに作った固体状フラッシュメモリがはじまりと言われています。記憶装置には、CDや磁気ディスクといった駆動を用いて回転させる記録方式が主流(今でも主流かも)だったので、これを固体化(非駆動)できればということで開発されたものです。solid stateを直訳すると「固体の状態」となるのはこのためです。初めて開発されたSSDは20MBと小さな容量で1000ドルという1MBあたり50ドルと高額な商品でしたが、今では1MBあたり0.3ドルを下回っています。サンディスク社は1990年頃から世の中に出てきていた新しい記憶媒体(フラッシュメモリ)が今後10年、20年後にコンピューターの小型化が進むにつれて普及すると予測していたと言われています。また、小型化によって記憶する装置を収納するスペースに限りがあること、様々な形状にできる必要があること、様々な用途に用いられることなどある程度今のことを予想できていたと思います。日本に比べて先見の明があったというところでしょうか。

2017年現在、SSDのシェアは1位サムスン38.2%、WD17.7%、Intel8.7%、東芝8.0%、Micron6.0%となっています。上位5社で約8割のシェアを占めている訳です。NANDメモリ自体はサムソン、東芝、Intel、Micronで製造を行っているので、この4社がほぼSSDのシェアを確保していることになります。いずれにしても東芝は非常にもったいないことをしたなと言わざるを得ません。人によってはサムソンは「技術を盗んだ」「人のまねをして」などという人もいるかもしれませんが、それはちょっと違うかなと思います。「これは必ず儲かる」と巨額の投資をしたサムソンは先見の明があったといえます。すべて結果論なので、何ともいえませんが、発明者から投資をした企業、それを広めた営業、いろいろな人がSSDを成長させてきたというのは分かっていただけたと思います。

次回は、SSDの構造を掘り下げてみたいと思います。

2018.09.19 東京にて まる

2018年8月 2日 (木)

続4k放送番外編~HDMIとテレビ市場

どうもです。シリーズ4K放送番外編。

今日は、4K放送と関係の深いHDMIに関してお話しようと思います。

皆さんは、映像を見るとき何を重視しますか?

色合い?解像度?画像の大きさ?

実は、人間は明るさに対して非常に敏感に反応するということが分かっています。テレビに関してもこの明るさが重要視されています。

テレビ放送が始まったときは白黒放送でした。カラー放送が始まったのは、知っている人もいるかもしれませんが、1960年9月に日本でカラー放送が始まり、1964年の東京オリンピックを経て、1973年には白黒テレビを上回る普及率になっています。

じつは、この白黒テレビからカラーテレビになるときにいろいろと規格が決まって言ったわけです。

聞いたことがある人もいるかもしれませんが、NTSC方式って聞いたことありませんか?

白黒テレビというのは、単純に明るさ、明暗だけをデータとして送信できれば良かったのですが、カラーはさらに赤、青、緑の3色もデータとして送る必要があります。白黒の3倍(カラー3色で白と黒も表現できるため)のデータ量になるわけです。しかし、当時の技術では、3倍ものデータを送る方法がありませんでした。また、白黒テレビとの互換も保つ必要があったため、輝度の部分のデータを圧縮し、その部分にカラーのデータを入れることでカラー放送を実現させたという経緯があります。この規格の1つをNTSC方式といいます。

カラーは赤、青、緑の光の三原色が必要です。この三原色をRGBと表現されることがあります。しかし、テレビ放送では、そこまで大きなデータを送ることができないので、色差とよばれるRGBから輝度信号と色差信号に変換したものを用いるようになっています。これをコンポーネント信号といいます。見たことある人もいるかもしれませんが、映像のケーブルや説明の時に「YCbCr」というものがあります。Yは輝度、Cはカラー、bは青、rは赤という意味で、色差というのは青と赤で構成されています。光のマトリクスで波長が大きいものが赤(もっと大きいと赤外線)、波長が小さいのが青(もっと小さいと紫外線)というのをイメージすると分かると思います。虹をイメージするといいかもしれません。

昔からパソコンとテレビを使っている人は分かると思いますが、パソコン用のブラウン管モニタとテレビ用のブラウン管モニタに互換性が無かったのは、この方式の違いだからです。パソコンはRGB方式で、テレビはコンポーネント方式だからです。

話は戻りますが、白黒放送時に輝度100%=(Y8:Cb0:Cr0)だったのが、カラー放送で輝度50%、カラー50%=(Y4:Cb2:Cb2)というようになりました。VHSビデオなんかもこの方式になっています。やがて、時代が進むとデータの送信法法も進化し、色合いもきれいにしたいということになってきました。そこで考えられたのが、HDMIという規格です。実は、HDMIも当時は輝度と色差で動いていました。ただし、色差が輝度と同じ100%で送信できるようになったため、気にされなかったということはあります。つまり、HDMIは輝度100%、カラー100%=(Y4:Cb4:Cr4)ということになります。パソコン専用モニタとTVをモニタ代わりに使うときになんか色に違和感を感じる人はこの方式の違いです。

現在、HDMIは色差という形だけではなく、RGBという元の発色データと同じものを送信できるようになっており、昔のような色合いがおかしくなるということはありません。ただ、地上波で送るデータ量には限界があるわけで、地上波で送られるカラーは未だにNTSCです。つまり色差とよばれる約60年前の技術のまま変わっていないということになります。4K放送、8K放送と解像度が上がっていくと、この色合いに関しての議論も進むかもしれません。いかに自然な色合いを届けるのか今後の課題になるかもしれません。

さて長くなりましたが、最後に4Kに対応したテレビの市場のお話です。

4K対応テレビは各社ハイエンドのものから低価格なものまで様々です。お手軽でいえば、55~60インチの4K対応テレビで70000円くらいです。4Kテレビとなるとまだ対応チューナーが確定できないので、モジュール別で、14~20万くらいとなっています。

4K対応テレビであればそんなに高くないあたりにきているので、どうしても4Kを早めに楽しみたい方は4K対応テレビを買って、秋から冬に発売される外付けのチューナーを買いましょう。4K放送の受信チューナーは大手で4万円くらいなので、1~2万あたりで出回ると思われます。

4K放送。テレビはつなげば見られるモノから一気に小難しくなりそうです。正しい情報と正しい技術を見極めて品定めをしていきましょう。

2018.08.02 東京にて まる

2018年8月 1日 (水)

続4K放送~右旋と左旋のお話

どうもです。シリーズ4K放送です。

今日は、4K放送で聞いたことのあるけどどういうことと思っている右旋と左旋のお話です。ウセンとサセンという読み方です。

まず、前々回に衛生は10GHzで多くのデータを送ることができるという話を少ししたと思います。実は、人工衛星の10GHzのうち70%~80%は国防や国が使っており、民間には20~30%しか解放されていません。つまり、2~3GHzしか使えないということです。となると、多くのデータを必要となる4K放送や8K放送を送信するには帯域が足りないということが起こるのです。

そこで、考え出された放送が、電波を右回りと少しずらして左回りと同じ幅で2パターン送信することで2倍の幅を確保するという方法です。これが右旋と左旋という言葉になっています。

Usensasen

現在、使われているパラボラアンテナはほとんどが右旋にしか対応していませんので、全チャンネルを受信したい場合、左旋回にも対応したパラボラアンテナを用意する必要があります。ただ、いわゆるNHKと民放各局のチャンネルは右旋パラボラアンテナで受信可能ですので、それ以外は見ないということであれば、変更する必要はありません。詳しいチャンネルの割り当ては総務省のHPをご確認ください。

http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin/companies.html

4K放送というとこの右旋と左旋の話が良く出てきますが、ケーブルやテレビの対応に比べると割とどうでもいい内容で、そもそも今あるパラボラで、NHKと民放各局の4K放送は受信できるわけなので、見たい番組が無い限りは特に気にする必要はありません。よく分からないで電気屋さんのいいなりになると言われるがままに高額のアンテナを買わされる恐れもありますので、気をつけましょう。

次回は、4K放送番外編。HDMIに関してと最近のTV市場のお話をして完結としたいと思います。

2018.08.01 東京にて まる

2018年7月31日 (火)

続4K放送~集合住宅で受信するには

どうもです。

前回に引き続き、4K放送のお話です。
今日は、集合住宅の4K放送についてお話してみたいと思います。

一戸建てにしか住んだことのない方はあまり意識していないと思いますが、集合住宅の場合、テレビ放送の受信方法はだいたい3パターンになります。

1つは一般の戸建てと同じように、UHFアンテナとパラボラアンテナを各部屋に設置するものです。団地なんかでパラボラアンテナがベランダについているのを見たことある人もいるかもしれません。ああいう感じです。

2つ目は、UHFアンテナとパラボラアンテナを建屋の屋上に設置し、各部屋に分波する方法です。10部屋以下のアパートなんかに多く見られる方法です。この場合、屋上にブースターを設置している場合が多いです。

最後はケーブルテレビのバススルー方式という方法です。数十戸になる部屋のマンションや戸数の多いアパートや都心の集合住宅に多い方式で、最寄りのケーブルテレビの基地局から建屋まで光ケーブルで放送信号を送り、そこからは通常のアンテナケーブルで放送データを送る方法です。

これまでは、特に意識することなくテレビを見ていたと思いますが、4K放送になると話が変わってきます上記3パターンによってそれぞれ対応できるのかどうか、設備面で改修が必要なのか変わってくるからです。

まず、1つ目の各家庭のアンテナの場合、前回のブログの内容と同じようにアンテナとケーブルを用意すれば見られます。

問題は2つ目、3つ目の設備を共有している場合です。

特に3番目は大規模な改修が必要になる場合があります。特にタワーマンションなんかの数百戸ある集合住宅の場合、数千万単位で改修に費用がかかる可能性もあります。

なぜでしょうか。

まずは、多くのマンションではケーブルテレビと管理組合が契約し、共益費という形で料金を徴収しているケースが多いと思います。このケーブルテレビの会社がマンションの敷地内に設備を設置しています。設備までは光ケーブルで接続していることが多く、この設備までは理論的に4K放送のデータを送ることは可能と思われます。問題なのが、設備の機器が4Kに対応しているかどうか、または対応させるかどうかというお話です。もっといえば、その設備の入れ替え費用は管理組合が持つのか、ケーブルテレビの会社が持つのか契約内容を見定めないと分からないのが現実です。

仮に、機器が4K放送に対応してケーブルテレビの会社が設備まで負担してくれるという想定とします。
次に問題になるのが、機器から部屋までのケーブルです。これは、共用部にあるケーブルなので、このケーブルが4K放送に耐えうる性能を持っているか否かという話になってきます。アンテナのケーブルは一般的に同軸ケーブルと呼ばれるケーブルを採用しています。この同軸ケーブルは、実はアナログ時代から変わってなく、長くなればなるほど減衰していきます。アナログの場合は、減衰すると、音は小さくなり、映像は薄くなっていましたが、デジタル信号は0か100かしかないので、音が出るかでないか、映像が映るか映らないかしかありません。ある一定量の減衰で突然0になってしまう可能性があるわけです。実際は、音が途切れたり、飛んだり、映像がブラックアウトしたり、デジタルノイズが出たりといった現象が起こります。

話は戻りますが、共用部に敷設されている同軸ケーブルが4Kのデータ量を正しく端まで送ることができるかというのが問題になってきます。例えば、光ケーブルで100だったデータが200戸の部屋に送るとなると単純に割ると0.5ずつに分けられることになります。これまでの映像は0.3で見られていました。4K放送になると、データ量は4倍、つまり1.2になります。0.5では足りないということになります。となると、ケーブルを変えるしかないということになります。要は1.2に耐えうるケーブルにしないといけないということです。これには相当な金額がかかりますし、共用部なのでケーブルテレビの会社もお金を出してくれるとは思えません。修繕費や共益費から捻出するしかないでしょう。
ちなみに8K放送は4Kのさらに4倍、つまり4.8になります。たぶん同軸ケーブルでは無理です。光ケーブルを部屋まで敷設するのが一番早いし安いと思います。著作権の話は無視して、いっそWifiとかの方が安いし早いかもしれません。

というように、4K放送には結構問題があるわけです。今年の年末、いろいろなところでいろいろなことが起こって混乱することは目に見えています。今のうちから4K放送を理解して、無駄なクレームをして体力と時間を使わないようにしておきましょう。

次回は、右旋と左旋についてお話したいと思います。

2018.7.31 東京にて まる

2018年7月26日 (木)

久々投稿 4K放送を分かりやすく解説

どうもです。

かなり久しぶりの投稿になります。

今日は、先日試験放送の終了した4K放送に関して正しい情報を伝えておきたいと思います。

まず、2018年7月現在、日本で4Kテレビというものは、ごくわずかということ認識してください。

「ん?私の買ったのは4Kテレビだ!!」

と思った方、おそらくそれは4K対応テレビという製品です。4Kテレビと4K対応テレビはそれぞれ違うカテゴリと思ってください。

これは総務省が指針を出して説明しています。

http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin/bs_how-to.html

上記から抜粋
※主として、水平3,840画素以上かつ垂直2,160画素以上を有する表示デバイスを搭載し、4K映像信号を表示できるものを「4K対応テレビ」と呼び、この表示機能に加え、いずれかの4K放送をテレビ本体で受信可能なもの(いずれかの4K放送を受信可能なチューナー等を内蔵しているもの)を「4Kテレビ」と呼んでいます。

ということは、受信機可能なチューナーのないものは4Kテレビではなく、4K対応テレビということになります。

では、4K対応テレビでは4K放送を見られないのでしょうか。

「機器を用意すれば、見られます。」

まず、今年中には発売されると思われる4K放送受信チューナー、ケーブルテレビの契約のある方はそのケーブルテレビのチューナー、光インターネットなどで見るセットトップボックスなどをHDMI2.0で接続すれば見ることができます。

テレビ自体は4Kの画像を映すことができるのでこれらを正しい接続を行えば表示できます。

「正しい接続って?」

HDMI端子にこれらの機器を接続するときはどんなケーブルでもいいわけではありません。特に秋葉原で格安で売られているものや、よく分からない輸入品のHDMIケーブルでは4Kのデータ量を送ることができず、画面自体表示できません。HDMIには音も一緒に送られるので、音自体もでません。

「テレビが壊れている!!」

と思う前にケーブルを確認しましょう。
また、機器自体を4K出力にしないと表示されないものもあるので、文句を言う前に設定画面を見てみましょう。ほとんどの人が2K(フルハイビジョン)なので、2K標準設定というのが一般的です。自分だけが4Kなんだ。という認識でいましょう。

では、4Kテレビチューナーを搭載したテレビを買えば、地上波のアンテナで4Kが見られるのでしょうか。

「見られません」

ここからは、若干理屈っぽいので、読み飛ばしてもいいです。
地上波(スカイツリーやテレビ電波塔からの送信電波)というは、1440×1080の解像度でしか送信できません。電波の種類でいうと0.6GHz(=600MHz)になります。一方、4Kに必要な解像度は、3840×2160で、電波の種類でいうと2.4GHz(=2,400MHz)となり、地上波でそのまま送ることができません。フルハイビジョンは1920×1080ですので、実際地上波で見ているものは1440に一度圧縮したものを1920に再展開したものということになります。

では、どうやって4Kを受信するのか。パラボラアンテナを使って受信します。パラボラアンテナは通常の針金みたいなアンテナと違い、10倍以上(最大10GHz)の高周波数な電波も受信可能になっています。ですので、このアンテナを使って4K放送を受信することになります。

つまり、簡単にいうと、衛星放送を使って4K放送を受信するということになります。こうなるとスカイツリーって何なんだとなりますね。

では、4Kチューナー付テレビ、パラボラも用意したらちゃんと4Kを見られるのでしょうか。

「分かりません」

!?

実は、今使っているケーブルに問題がある可能性があります。いわゆるアンテナ線というやつです。正式には4C同軸ケーブルといったりしますが、簡単にいうと、4Kのデータが通るだけの十分な太さ、ノイズ低減のあるケーブルかどうかということになります。ですので、一戸建ての方はケーブルを買い直せばいいですが、集合住宅など壁面にアンテナがある方はケーブルそのものが対応していない可能性があります。

ただ、見られるかどうか分からないということですので、見られる可能性もあります。先ほど、電波の説明をしていますが、例えば、屋上から電波をパラボラで受信して、ケーブルで各部屋に分配(分波)していきます。すると、上層階の方だけが4Kを見られ、下層は減衰していって見られない可能性もあるわけです。ブースターを使うという方法もありますが、一度減衰したデータをブーストしても高品質なデータにはならないので、4Kを見ることはできません。アナログのカセットテープをCDにしても音は良くなりませんよね?あれと同じ原理です。また、ケーブルそのものが地上波にしか対応していないものであればそもそも4K放送の電波を通すことができないので、4K放送を見ることはできません。あくまで予測ですが、すでに5年以上経過しているマンションはこの可能性があると思っていた方がいいと思います。理事会もめそうですね。

ですので、国やNHKは、4Kを地上波で送信できる技術を広く募集しています。もしその技術を提供できれば放送業界では歴史に名を残せると思います。興味のある方は是非チャレンジしてみてください。

ということで、4K放送というのは今年年末に始まる予定ですが、見られる人はごくわずかで、しかも結構めんどくさいということが分かっていただけたと思います。当面は、4Kテレビよりも価格の安い、4K対応テレビを買って、BDプレーヤーやゲーム機、4Kのネット配信などを楽しんだ方がよさそうです。2020年の東京オリンピックまでにはもっと手軽になっているといいかもしれませんけどね。

ではでは。次回は、集合住宅の4K放送について掘り下げてみたいと思います。

2018.07.26 東京にて まる

2018年3月16日 (金)

3/6-3/8シンセン日記

久々の投稿です。

今日は、先週旅行でいったシンセン(福田:ファーチャンペイ)を二日間じっくり回ってきましたので、そのレポートです。

Dsc_0124

今年は、社員旅行が香港だったのでシンセンにホテルをとって、2日間じっくりと見てきました。

一言で言うと、どこもかしこもマイニングでした。中国では、マイニングが禁止されていることになっているはずですが、VGAを大量に搭載できるケースやマザー、それに付随する電源、VGAが大量に山積みされていました。海外向けなのか、国内向けなのか分かりませんが、マイニングブームといって過言ではありません。

マイニングってなんだ?

と思った方、そうです。このブログでも取り上げていない言葉ですので、少し解説します。

マイニングは簡単にいうとネット上の金山と思ってください。そこで発掘するとビットコインなどの仮想通過を手に入れることができます。そもそも仮想通貨とは、中央銀行の無い仮想の通貨です。台帳もなければ現物もあるわけではないので、この帳簿の精査と管理をマイニングという形で仮想通貨を使うユーザーにゆだねているのです。要は、使う人全員で管理していきましょう。その代わり、報酬として仮想通貨をお支払いしましょうというのがマイニングです。

マイニングは最近雑誌やネットで広まり、多くのユーザーが参加しています。このことが世界中に広まり、中国の電気街ではいまやマイニングに特化したパーツ類が出回っています。VGAが日本に入ってきにくいこの状況も中国サイドで押さえているのが要因でしょう。

さて、マイニングの話はいったんおいておきます。

シンセンでは、マイニングとともに人気のあるビジネスがあります。そうです。I-Phone関連のビジネスです。I-Phoneは昔の証券取引所のようなところに、ショップが集まり、1円単位の価格合戦を終日行っています。また、周辺には修理ブースや周辺機器、修理部品、金型まで多くのI-Phone関連の商品がそろっています。日本では、携帯会社が長期契約でほぼ実質0円や、半額で売っているので、あまり見慣れない光景です。

次に多いのは、ドローンの販売です。カメラ搭載のドローンをはじめ、車のラジコンとドローンを組み合わせた陸空両用のものなどさまざまなものが展示されていました。実は、今回小型ドローンを購入しました。日本円で2980円まで値切れたので、今後このブログでも紹介したいと思います。

逆に少なくなったのは、電子パーツ系やPC関連パーツの単品売りです。組み立て前提で動いているので単品で買う文化のある日本では少し戸惑う状況です。CPUやHDD、VGA、マザーの相場は日本よりも高く、SSDは日本より安かったです。現地ブランドのSSD128GBが日本円で3000円くらいなので、日本よりもかなりお買い得です。大容量やM.2系も10~20%は安かったです。

ファーチャンペイに長時間滞在したことがあまり無かったので、中心からはずれたところも見て回りました。するとその町作りには一種のラインができていることがわかりました。

ファーチャンペイは中央のショップ街がショーウインドウの役目を果たし、その隣(西側)に商談用のブースがそろっており、そこで実際の商いをしています。東側には物流センターが集約されており、そのセンターの周辺には防犯カメラなどのセキュリティ関連の業者が並んでいます。さらに外側には、金型販売、修理部品販売、修理そのものの受付があり、町の中央を中心に近づくほど華やかに、離れるほど倉庫感が出るような風景です。世界最大の電気街といわれていますが、まさにそのとおりだと改めて感じました。

2018.3.6-3.8 シンセンにて まる

2018年1月25日 (木)

4Kテレビで4K放送が見られない!?

どうもです。

今日のネット記事で「4Kテレビを持ってる人でも4Kテレビ放送を受信するために4K対応のチューナーが必要ということを知っているという人が10%くらいしかいない」という記事を読んで、みんな知らないんだということに驚いています。

ご存知の人は当たり前の話ですが.4Kテレビを買ってもそのテレビで4K地上波放送が受信できるかどうかは内蔵している地上派TVチューナーが4K対応かどうかで変わってきます。20万前後のメーカー液晶テレビはほとんどが地上は4Kチューナーを搭載していないものが多いので、TVを購入する際には注意が必要です。

というか、WEBで買う人が多くなっているため、分からないまま買っている人が増えているんだろうと思います。4Kテレビ=4K放送対応でないことを知っておきましょう。店頭で購入する場合は必ず店員が説明するはずですので、たぶん大丈夫です。対応のものは結構お値段がはります。

ただ、部品サイドでは、4Kチューナーもかなり安いものが出てきています。いわゆるジェネリック家電といわれるサードパーティーの4Kテレビでも4K地上波放送に対応したものが出てくるかもしれませんので、テレビを購入しようとしている方は、もう少し様子を見ることをおすすめします。

2018.01.25 東京にて まる

2018年1月 4日 (木)

2018年パーツ予報

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、毎年恒例のパーツ予報です。

まずは、CPUから。
昨年AMDがくるかもと予想していましたが、2017年きましたね。Ryzenはひさびさのヒット商品になりました。これまでインテルに浮気していた旧AMDユーザーの中には返り咲きした人も多かったのではないでしょうか。
さて、2018年は、ムーアの法則が法則どおりに進んでいけるのか瀬戸際の攻防です。新しいアーキテクチャのCannon Lakeが10nmと4nm小さくなります。いよいよ1桁に突入する前にきております。2019年まではこの10nmのアーキテクチャで進んでいくと思われます。こうなると、やはり、スマホなどの小型端末のスペックアップに期待です。小さくなる=熱量が減る=省エネということになりますので、今までの性能でいけば電池もちがよくなり、電池もちをそのままにスペックアップもできることになります。おそらく、グラフィック機能に特化したARMS系CPUが出てくると期待しています。AMDは昨年のZenアーキテクチャをより落とし込んでくると思います。モバイルやサーバー系に期待です。

メインチップはインテルの新アーキテクチャにあわせて出てきます。USB3.1や無線LANが標準になると発表されていますので、ユーザーにとっては良いスペックアップになると思います、また、USB3.2が正式規格を発表していますので、ボードメーカーによっては搭載してくる可能性が高いと思います。

メモリです。DDR4が主流になるのは変わらず、大きく変化はないでしょう。価格は上昇傾向であるのは続くようで、昔のような激安で購入できることは今年は無いと思います。欲しいときに買うのが基本になるでしょう。ただ、思っている以上にNANDが足りないという状況はなさそうなので、一定の金額である程度落ち着くと思われます。

HDDです。2年連続して価格の値下がりが続いており、今年も続くと見られます。特に5TB、6TBや8TBといった高い容量帯の価格動向に注意が必要です。昨年12TBまでのリリースでしたので、今年も14TB程度でとまりそうな気がします。期待の新しい軸受け方式やヘッドなどはまだまだ実用化できなさそうです。HDDは価格動向に注視して買い相場のときに買いましょう。2.5インチはほぼオワコンです。出てきても1TBのスポット品が出てくるくらいでだんだん終息していく空気です。

SSDです。昨年のような高騰はなく、一定の上げ下げを繰り返すでしょう。3D NANDがほぼ主流になり、ブランドも絞られてきています。今後は相場というよりは、メーカーによる価格操作が始まるかもしれません。また、SATAからM.2へのシフトはさらに進み、SATA接続でSSDを使うメリットがかなり薄くなってくるでしょう。PCI-EX経由などが標準になってきそうです。起動はM.2でSSD、記録はHDDとはっきりとなりそうです。

VGAです。昨年は新しいものが出ないパッとしない一年でした、ただラインナップは揃いました。さて、今年ですが、PC向けには特に大きな変化は無く、引き続きパッとしない一年になりそうです。ただ、グラフィックメーカーはAIへの開発に主軸を移しているので、VR系には期待できそうです。

ODDです。8Kの地上波放送が始まります。BDでは保存できない容量になると、民生用AD(アーカイバル)が出るかもしれません。しかし、HDD記録が標準になっている時代ですので可能性は低いと思います。光学ドライブの時代は終わりと見ていいです。メディアからフラッシュになります。

さて、昨年は予想通り、ランサムウイルスが猛威をふるい、多くの被害出ました。今年は、モバイル向けに対する脆弱性やアプリを狙ったものが多くなると思います。これには根拠があります。半数以上のスマホは新しいOSに切り替わっていると思いますが、機種変更をかたくなにしない人、OSのアップデートをしない人がいます。彼らがスマホを持ち出して5年が経ちます。どんなOSでもさすがに5年も放置されているとセキュリティホールに対処できなくなります。彼らの端末を皮切りに多くの端末が不正なプログラムに感染するという流れが起こるのではないかと危惧しております。日本人らしいといえばそうかもしれませんが、まだ壊れていないものを捨てるというのは抵抗がある人が多いものです。特に高年齢層ほどその傾向が強くなります。スマホ買い替えの重要性をもっと周知しなければ、大変なことになっていくことは火を見るよりも明らかです。このあたりも、今年は注目していきたいと思います。

それでは、今年も問い一年を。

2018.01.04 東京にて まる

«このキーボード配列を見よ